課題を把握するために
- 特定非営利活動法人ワーク・ライフ・コンサルタント
- 2016年11月25日
- 読了時間: 2分
ワーク・ライフ・バランス(WLB)の実現に向けて、4つのプロセスを経て取り組んでいきます。
①現状理解 ②行動宣言 ③行動計画策定 ④実行(進捗管理) ④検証
①現状理解では、
経営者や従業員の皆様へのインタビュー調査、従業員意識アンケート調査を実施
②行動宣言では、
WLB実現に向けた経営者からの行動宣言、WLBの基礎理解を促すセミナー(キックオフセミナー)を開催
③行動計画策定では、
アクションプラン(行動計画)シートに課題や課題が生まれる背景(原因)、改善策、目標とその達成期限、そして、改善策が実行された暁に到達する「ビジョン(理想の姿)」を記述
④実行(進捗管理)では、
アクションプランシートで改善策が期日通りに進んでいるか、目標にどの程度到達しているのか、出来たこと、出来なかったことのそれぞれの理由を報告
⑤検証では、
達成度を確認し、行動計画のさらなる改善を検討
以上のことを行って行きます。
さて、これらのプロセスのうち、まず①現状理解はとても重要な取り組みとなってきます。
現状理解のために行う手法として3つあります。
一つ目は、経営者や労務管理者へのヒアリングです。
経営者はどのような想いをもって会社を成長させようとしているのか、
労務管理者はどのような課題認識をされているのか。
様々な角度からお話を伺います。
二つ目は、従業員の意識を知るためのアンケート調査です。
今回は、WEBによるアンケート調査を実施しました。
「上司と部下とのコミュニケーションは円滑ですか」「定時に帰ることができる雰囲気ですか」
「仕事に満足していますか」「この会社で働き続けたいですか」など
職場環境評価、個人の仕事や生活への意識、制度などへの要望といった質問を用意して回答いただきました。
三つ目は、課題が生まれる背景(原因)を探る従業員へのグループインタビュー調査です。
大きな企業では、実行委員会の皆様に課題をお聞きし、
中小企業では、ほぼ全従業員に対して複数回に分けてグループインタビューを実施します。
「あなたにとっての理想の職場とは」「現状の働き方を見直すための工夫はありますか」など
深く掘り下げてお話しを聞いていきます。
正しく現状を理解できていないと、誤った行動計画を策定してしまうことになります。
まずスタートは、現場の生の声を聞き、課題を整理・分析し、改善策につなげる努力が必要です。
現状理解には、たっぷりと時間をかけます。
